[PR]看護師の好条件な求人情報満載:≪高待遇な求人続出≫専任がサポート!

トップページに戻る マレーシア研究サイト「ラサ・マレーシア」
トップページ>マレーシア歳時記(最新)>バックナンバー

マレーシア歳時記

川端 隆史 Takashi KAWABATA



 マレーシア滞在記「マレーシア歳時記」をリニューアルして再開します。「歳時記」を楽しみにされていた方、大変お待たせ致しました。今後は、あまりお待たせせずに更新していきます。「歳時記」について、ご感想などありましたらば、掲示板メールにてお知らせ下さい。


2003年06月01日 新装
2003年06月07日 更新

03年06月07日 海賊版CD一掃作戦 −先進国へ向けて−
03年06月01日 Bangsawan -マラヤのノスタルジア−
*バックナンバーは各回の題名をクリックして御覧下さい。
以前のマレーシア歳時記はこちら

03年6月07日 違法CD一掃作戦 −先進国へ向けて−
 先日、政府主導で海賊版CDの一掃作戦が始まった。
 マレーシアにお住まいの方はよくご存じだと思うが、マレーシアでは、いたるところで海賊版CD、VCD、DVDを売っていることを目にする。あやしげな店や屋台のようなところならばともかく、まともなショッピングセンターなどで堂々と売っている。2000年の(日本で言う)夏にマレーシアに到着したが、住み始めて初期の頃に驚いたことの一つがこの海賊版CDである。たとえば、パソコン用ソフトで日本で数万円もするようなソフトがCD−ROM一枚あたり5リンギットで売られている。音楽CDは、ハリウッド映画など映画のVCDは、一枚10リンギット。DVDは、あまり良くは観察していないが20リンギット前後で売られている。
 マレーシアは、先進国入りを目指すメガ・プロジェクトの一環でマルチ・メディア・スーパー・コリドー計画というものを進めており、IT産業をサイバー・ジャヤという地区に興そうというものである。当然、ITなどの分野では知的所有権の保護が大きな問題となる。私が、海賊版CDの氾濫を目にしたときには、マレーシアで、特にソフト分野の開発をしたいと考える企業があったとしても、この海賊版の横行では、躊躇してしまうのではと感じた。いわゆる先進国では、知的所有権の保護、というのは、非常に重要視されているし、海賊版CDというものには、普通、お目にかかることはそう多くない。そのため、今後、ものを製造する段階から、アイディアやソフトを創造する段階へと向かう必要のあるマレーシアにとっては、海賊版CDの氾濫というのは、国家の将来に関わる非常に重大な問題である。
 以前から、ときおり、現地の新聞には、海賊版CDの取り締まりが行われたなどと報じられることがあったが、どれも散発的で、あふれるようにある海賊版CDのお店を一掃するにはほど遠い状態であった。外国人である私ですら、簡単にどこに売っているか分かるような状態であり、それを放置に近い状態でいままできていた。また、チャイナ・タウンなどにでかけると、海賊版CDを堂々とならべた屋台の若い店員に日本語で「ポルノビデオはいらないか?」などと話しかけられた経験もある。ちなみに、その店員は、「警察に賄賂を毎月渡さないといけないから、そのリスク費用を含めてポルノVCDは価格がつけられているから、他の海賊版CDよりも高い」とのことであった。真偽のほどは定かでないが・・・
 海賊版CDと言うと、マレーシア以外でもタイなども有名であるが、タイに住む友人がクアラ・ルンプールへ遊びに来たときの話では、「音楽CDの海賊版はよく見かけるけども、パソコンのCD−ROMがこんなに氾濫しているのには驚いた」ということであり、マレーシアの状況はあまり芳しいとは言えない様子だ。
 現在の海賊版の氾濫の状況は、放っておけば、マレーシアは、知的所有権について無頓着というネガティブなイメージを海外に投影しかねない。また、海外との関係だけでなく、ただでさえ国内マーケットが大きくない地元の音楽産業、映画産業へのダメージは深刻で、産業基盤そのものを脅かしかねない。これは、現代マレーシア文化への脅威と言っても強調しすぎではないだろう。
 しかし、このところ、特に、ポルノVCD(現役(?)マレーシア航空のスチュワードとスチュワーデスが出演したと言われるもの、有名女優が結婚前の記念だということでボーイフレンドとプライベートで撮影したビデオが市場に出回る)の問題が大きく取り上げられ、それがきっかけに、海賊版CDの一掃作戦が始められた。
 新聞報道でその作戦への動きを読んだときには、本当にこんどこそは、一掃、と言えるような規模で行うのだろうかと半信半疑であった。しかし、担当大臣のムヒディン・ヤシン国内取引・消費者行政相のみならず、アブドゥラ副首相、そしてマハティール首相までが海賊版CDの根絶について、強い姿勢を示している。特に、ポルノに関しては、知的所有権の問題以前に、マレーシアでは、厳しく制限されており、社会的モラルの退廃を憂慮しかつ、宗教的背景の比較的強いアブドゥラ副首相は不快感を示している。
 実際に始まってみると、以前の散発的な摘発とは様子が違う。いろいろな相違点があるが、特に違うのは、摘発対象である。いままでは、正直、比較的なマイナーなところのパサール・マラム(Pasar Malam、夜市)を対象としていたが、今回は、このところパソコン関連のショップが林立しているLow Yat Plazaのお店が摘発された。また、以前、チャイナタウンでまさに摘発の現場を目の当たりにしたことがあるが、その屋台だけが丸ごともっていかれたのにたいして、数件さきの海賊版CDの屋台はセーフであり、なんだこれは?と正直感じた。しかし、今回は、ショッピングセンターの海賊版CDショップの商品をまるごと一気に持って行っている様子である(現場を見ていないので、実は隣のお店はセーフという従来と同じような状態かもしれませんが・・・)。
 今回こそは、国内外に向けて、政府の本気な姿勢を示し、マレーシアが知的所有権について真剣に考え先進国を目指しているというメッセージを送るべきであろう。また、マレーシア現代芸能の保護という観点からも、非常に重要な海賊版CD一掃作戦であり、行方を見守りたい。


03年6月01日 Bangsawan -マラヤのノスタルジア−
 Bangsawan(バンサワン)、聞いたことがあるだろうか?
 マレーシア、正確にはマレーシアが独立する前であり、「マレーシア」という国は存在していなかった頃、非常に栄えた芸能である。
 週末、KLCCショッピングセンターに買い物に行き、何気なく、ペトロナスギャラリーの前を横切るとBangsawanという文字が目に飛び込んできた。自分は、あまりこれについて知らなかったが、先日、インドネシアの伝統芸能に興味のある知人との会話ででてきて、なんとなく興味を持っていた。
 展示会のパンフレットによれば、Bagnsawanとは以下のようなものである。
 Bangsawanとは、特に1900から45年ごろに栄えた演劇で、「マレーシア版」オペラのようなもの。といっても、マラヤの文化を背景にしたものだけでなく、フィリピン、スラバヤ、ベトナムなど各地の芝居や歌などを取り入れた当時では、非常に国際的かつコスモポリタンな演劇であった。ギャラリーでは、Bangsawanの歴史や衣装が展示してあり、昔の演題には、シェイクスピア物や劇中にキャバレー(今の日本のそれではない)の場面がでてくるなど、驚く内容であった。もちろん、当時、移民社会として非常に力のあった中国系移民による中国劇も題目にあった。
 現在は、Bangsawanは栄光の時代から比べれば、なかなか、普通に見ることは難しくなったと言わざるを得ない。USM、Universiti Sains Malaysiaペナン科学大学のTan Sooi Beng博士は、この分野の第一人者の一人であり、USMでBangsawanの上演・研究に尽力をしている。
 グローバライゼーションの時代(或いは既に使い古されつつある言葉だが)、逆に、100年近く前に栄えたBangsawanがいかに国際的で妙味深い物か、今回の展示は、ふと考えさせられるものがあった。マレーシアに来てから、芸能にも興味があり、実際に見たり、資料を読んだりもしたが、現代のドラマは、舞台にしろ、映画・テレビ、ほぼすべてエスニック集団別である。テレビのマンダリンのドラマの出演者は皆華人系、マレー語のドラマは皆マレー系であり、マレーシアでは、逆に、あり得ないシチュエーションのものがほとんどである(そうでないものも少数ながらある)。マルチ・エスニック社会マレーシアだからこそ、こういったコスモポリタン的であり、かつ各エスニック集団の個性も非常に強く表現されているBangsawanの復興を望みたい。
 展示は、6月8日まで行われているので、興味があれば、是非、ペトロナス・ギャラリーをのぞいてもらいたい。


トップページ>マレーシア歳時記(最新)>バックナンバー
(C)ラサ・マレーシア

[PR]大人気!看護師単発アルバイト:看護師の単発のアルバイトを手軽に検索!